NFTを買ったときに支払ったガス代が知りたい。取引が成立しなかったときの手数料を確認したい。ETH(イーサ)の入出金履歴を確認したい。そんな時に役立つサイト「Etherscan(イーサスキャン)」の使い方を、画像付きでご紹介します。
Etherscan(イーサスキャン)とは?
Etherscan(イーサスキャン)は、イーサリアムの入出金履歴、使ったガス代(手数料)などを一覧で確認できるサイトです。検索ボックスに自分のウォレットのアドレスを入力するだけでOKなので、登録作業も必要ありません。
イーサスキャンはこちらから→ https://etherscan.io/
ウォレットのアドレスはどこで確認するの?
Openseaなら、画面右上のお財布のアイコンをクリック。メタマスクの残高が表示されるよね。この、アカウント名の右側に表示されている「0x…」が、ウォレットのアドレス。クリックしたらコピーされるよ。
コピーしたアドレスを、イーサスキャンの検索ボックスに貼り付けたらいいんだね。
そう。そしたら、こんな風に履歴が一覧で表示されるよ。

イーサスキャンの使い方
うーん、見方がよく分からない…!
まず、左上にBalanceって表示されてるよね。これは、メタマスクに入っているETH(イーサ)の残高。
暗号資産(仮想通貨)の取引所にETHを残していたとしても、メタマスクとはアドレスが別なのでここには表示されません。
なるほど。「OUT」っていうのは、メタマスクから出ていったETH(イーサ)のこと?
そう。そして、「To」が送信先。一番右側の「Txn Fee」はトランザクションフィー、つまり手数料のことだよ。
あれ、この一番上の行は、「!」って赤いマークがついてるよ。
そう、これは「トランザクションが失敗した」ということ。詳しく見るには…

目のアイコンをクリックすると、詳しい情報が出てきます。一番下の「See more details」をクリックすると…

「TimeStamp」で時間が確認できます。「+UTC」つまり協定世界時で表示されているため、日本の場合はここに9時間を足します。
この例だと、2021年10月12日の21:02ということ。21時に発売されたNFTを買おうとしたんだけど、昨日は出遅れてしまって買えなかったんだ…
他の人が同時に買っていたということ?
そう。メタマスクを起動して購入画面には進んでいたんだけどね。人気コレクションだと、発売と同時に購入画面に進んでも買えなかったりする…数秒の違いで。
「Value」の0.05ETHは、送付したETHの量。ここではトランザクションが失敗しているため、「CANCELLED」となっています。
買えなかったから0.05ETHは出金されていないんだけど、「Transaction Fee」つまり手数料だけは払った状態になっているんだよ。
OUTの場合(自分がETHを送金した場合)、手数料は自分が払っています。INの場合(ETHを受け取った場合)は、送金元(仮想通貨取引所のアカウント、NFTを買ってくれた人など)が手数料を払っています。つまり、ここで手数料が表示されていても、ウォレットからは差し引かれていません。
イーサスキャンで表示されている履歴は、Excelでダウンロードしておこう。
一番下の「CSV Export」をクリックすると、この一覧をダウンロードできるよ。
なるほど。便利だね!

データを出力する期間をここで選択。「私はロボットではありません」のチェックボックスにチェックして、「Download」をクリックしたらOK!
履歴が分からなくなったときは…
NFT売買が増えてきたら、「この取引って何だっけ?」と覚えていないことがありそう。
そうだよね。自分がMint(ミント/登録)したデータ、売買したデータや日付はOpenseaの「Activity(活動)」からも確認できるから、イーサスキャンからダウンロードしたデータと照合してみたらいいと思うよ。

ETHのガス代(手数料)を経費として計算する場合は、イーサスキャンが役立ちます。Giveawayでエアドロップする際に手数料を払った場合も、ここから履歴を確認しておきましょう。