NFTの人気コレクション「CryptoNinja」と、その二次創作が盛り上がっていますね。これからNFTを本格的にはじめる方に向けて、注意したいことをまとめました。

目次
Open seaの二次使用料(Royalties)を必ず設定する
この前聞いた、転売されたときに入ってくる手数料のこと?
うん。コレクションを作るとき、「Royalties」っていう項目があるよね。ここで希望の%を設定しておかないと、転売されて値段が上がっていっても、クリエイターには1ETH(イーサ)も入ってこないんだよ。二次流通でクリエイターが収入を得られることもNFTのメリットだから、これは忘れずに設定してね。5〜10%くらいに設定しておこう。

そうなんだ!英語だから見落としちゃうこともあるかも。これは大切だね。
新作は必ずNFT化してから公開する
確かに、twitterで「今日出品します」みたいな予告はよく見るけれど…何でNFT化してからじゃないといけないの?
人のJPEGデータを自分のコレクションとして出しちゃう悪い人もいるからね。NFT化する前に新作を発表するときは、データの一部にモザイクをかけるとか、SAMPLEって書いておくとかして、データをコピーされてもいいようにしておこう。
なるほど。確かに、クリエイターじゃなくても、ネットで画像を拾えばコレクションを作るのは簡単だもんね。買う人からすると偽物のコレクションか分からないし…
うん。実際に、本物とそっくりの偽物コレクションが作られて、それを見た人が間違って買ってしまうケースも出ているよ。だから買う側も自衛しないとね。クリエイターさん本人のtwitterアカウントのリンクから買う、不自然なところ(コレクションの点数、価格など)がないかをしっかり確認するなどして、偽物を掴まないように気をつけよう。
秘密のバックアップフレーズは誰にも教えない
メタマスク(Openseaで使うお財布)では、アカウントを作るときに12個の英単語(シードフレーズ)が表示されるよね。スクリーンショットを取るか、メモを取っていると思うけれど、これを、インターネットにつながっているPC上にデータで残しておくのは危険。ハッキングされたら、ETH(イーサ)を全部持っていかれちゃうよ。
なるほど。どこで保管したら安全かな?
ハードウェアウォレットに入れておく、紙に書いて金庫に入れておくとか、とにかく「インターネットにつながっていない場所」「人に見られない場所」に保管しておこう。アカウントを復元させるとき以外は使わないから、誰に聞かれても教えちゃだめ。
分かった!
脅すようだけど、突然怪しいDMやURLを送ってきて入力させる手口もあるから、本当に気をつけてね。twitterとかdiscord(コミュニティ)で初歩的な質問をすると悪い人に狙われやすいから、分からないことは自分で検索して解決するようにしよう。
売買の記録を残して、納税資金を準備しておく
納税資金?はじめたばかりならそこまで利益出るか分からないし、確定申告ってまだ先の話だけど…。
そうだね。でも、暗号資産(仮想通貨)の売却益の計算はかなり面倒。だから、自分のNFTが売れたとき、NFTを買ったとき、NFTを転売したとき、つまり「お金が動いたとき」には履歴をメモしておこう。Openseaなら、マイページ→「Activity」で取引履歴が確認できるよ。
なるほど。コツコツ準備しておけば、確定申告前に焦らなくていいもんね。
うん。ちなみに、国内の仮想通貨取引所の取引履歴は各サイトで一括でダウンロードできるから簡単だよ。
あと、申告する税金を計算するときには、「Gtax(ジータックス)」のようなサービスを使うのがおすすめ。メモを残しておくためのフォーマット(共通フォーマット)もダウンロードできるから、便利だよ。

共通フォーマットはこちらから無料でダウンロードできます。また、共通フォーマットの使い方もGtaxの説明が分かりやすいです。詳しくはこちら(Gtax運営会社のブログ)
あとは、CRYPTACT(クリプタクト)っていうサービスもあるよ。

暗号資産(仮想通貨)の損益計算をするときに「総平均法」と「移動平均法」という言葉が出てきますが、CRYPTACTの記事は分かりやすいです。詳しくはこちら(CRYPTACTのブログ)
なるほど。便利なサービスがあるんだね。
ちなみに、仮想通貨の利益は隠せないから、正直に申告しようね。忘れた頃、場合によっては数年後に税務調査が入って、ペナルティとして余分な税金を払うことになるよ。あと、NFT売買で多額の利益が出た場合は、日本円で納税資金も準備しておこう。
そっか。NFT販売がうまくいっても、何もしなければウォレットにETH(イーサ)が入ったままの状態で、手元の日本円は増えないもんね…!
そう。ETH(イーサ)を売って納税資金を準備する場合は、そのタイミングも大切だね。せっかくならETH(イーサ)が高いときに日本円に換えたいよね。でもその一番いいタイミングは誰にも分からない。だから、何度かに分けて換金する(イーサを売る)のがおすすめだよ。
なるほど。だからこそ、早めに納税のことも考えて準備しておくといいんだね。
うん。ちなみに2021年分の申告期限は、2022年3月15日。不安がある人は、税理士さんに相談しておこう。
仮想通貨の送金は、まず少額でテストする
これはどういうこと?
暗号資産(仮想通貨)の送金は、一つでもミスをするとお金が消えちゃうんだ。仮想通貨取引所から自分のウォレット(メタマスク)に送金する場合、つまり自分から自分に送る場合でも、コイン(仮想通貨)の種類や送金先のアドレスを間違えると、もうどうしようもない。
え!そうなの?
自己責任だから、これは本当に気をつけて。特に、初めて送金するときや、欲しかったNFTを買いたくて焦ってるときなんかはミスしやすい。慣れてきたときも怖いね。
銀行の組戻し手続きみたいに、後でどうにかなるものじゃないんだね。
うん、そうだね。だから、ミスを防ぐために、初めて暗号資産(仮想通貨)を送金する場合は、まず少額を送ってみてテストするのがいいと思うよ。ガス代(手数料)が2回かかってもったいないと思ってもね。あと、送金には時間がかかるから、時間や気持ちの余裕がある時にやっておこう。慣れている人でも、お酒を飲んで酔った状態、眠いときなんかは、かなり危険!
確かに。うっかりミスしそう。
あと、OpenseaでPolygonを使っている人は、さらに注意が必要だよ。これは、イケハヤさんのブログが分かりやすいから、読んでみてね。